はじめまして!台湾の大学へ正規留学予定のRIHOです。
台湾の大学に入学申請する方法をまとめました。
参考にしていただけたら嬉しいです。
入学条件、申請書類、入試の詳細を調べる
今回は國立台灣師範大學の企業管理學系に申請すると仮定して説明していきます。
まずは外国人入学に関する簡章(中国語で要綱という意味)を探すために
以下のキーワードで検索してみましょう。
例)
○○大學 外國學生 簡章
○○大學 外籍生 招生簡章
○○大學 境外生 申請
○○大學 國際學生 招生
そうすると関連したページが出ると思います。
台湾の大学は秋入学(9月)です。
大学院は春入学(2月)の申請を受け付けているところが多いです。
時期によってはまだ簡章が公開されていないことがあるので、
こまめにチェックしましょう。
また、大学によっては去年度のものが公開されていることがあるのでそれを参考に準備を進めていきましょう。
- 入学条件に関して
日本国籍を持ち、中華民国(台湾)の国籍を持っていない人、かつ僑生と呼ばれる中華圏の人でない場合は外国人枠で申請ができます。
また、通信制の高校・大学を卒業している人は台湾では学位が認められていないので申請できない場合があります。
その場合は、大学側に問い合わせてみましょう。
國立台灣師範大學の簡章を見ると、2023年秋入学の申請期間が2022年10月3日~2023年1月16日でした。
※この締め切り後、第2回目の申請期間が2023年2月13日~2023年3月15日と公開されました。
- 必要な申請書類
⑴入学申請表
⑵顔写真
⑶支払い済みの申請費領収書または証明
⑷パスポートまたは居留証
⑸台湾の居留証(あれば)
⑹最高学歴の卒業証明
⑺最高学歴歴年の成績証明書
⑻財力証明
⑼各学科指定の提出資料
⑴~⑻は全員に共通で、⑼は申請する学科によって指定があります。
國立台灣師範大學の企業管理學系の場合学科指定の提出物は以下のとおりです。
・中国語能力の証明書
・自伝
・学習計画書
・推薦書1通
・その他審査に有利なもの
ほどんどの大学で上記の資料が必要です。
推薦書は2通必要だったり、提出の必要自体がないところもあります。
また、芸術系の学科はポートフォリオ(作品集)の提出が必要です。
- 入試の詳細について
審査項目を見ると、書類審査と面接試験があることが分かります。
評価比率は
書類審査:60%
面接試験:40%
書類審査が70点以上のものだけが面接試験に進むことができ、
面接試験は台湾現地かオンラインで行われます。
学科によっては書類審査だけで合否が決まるところもありますので、
入試の詳細は必ずチェックしましょう。
オンライン申請システムにアカウントを作成する
だいたいの大学がオンライン申請になっていて、証明書などもシステムにアップロードします。
まずは大学の申請システムに自分のアカウントを作成しましょう。
必要書類をそろえて申請システムにアップロードする
入学申請表
入学申請システム上で氏名、住所、学歴などの必要事項を入力すると
申請書がダウンロードできました。
入力した内容を確認して一番下に名前と日付を記入し、
それをスキャンしたものをアップロードします。
これは簡単ですね。
顔写真
上半身、脱帽の一般的な顔写真です。
制服かスーツで撮りましょう。
あとで大学のシステムにアップロードしますので
写真をデータでもらえるところで撮るのが良いと思います。
支払い済みの申請費領収書または証明
國立台灣師範大學では以下のとおり、申請費用がかかります。
大学課程:1200元(50ドル)
修士課程:1500元(60ドル)
博士課程:3000元(120ドル)
大学課程だと日本円で5000円ちょいなので日本の大学申請料よりかなり安いです。
他の大学もだいたいこれくらいの相場です。
支払いはオンライン上でカード決済することができます。
支払ったときにスクリーンショットをとっておいて、それをアップロードすればOKです。
パスポートまたは居留証
これはパスポートで大丈夫です。
スキャンをとってアップロードしましょう。
台湾の居留証(あれば)
申請時に台湾に住んでいる人は居留証があると思いますのでそれをアップロードします。
日本に住んでいる人は台湾の居留所はありませんので、提出不要です。
最高学歴の卒業証明
中国語または英語で発行してください。
それ以外の言語の場合、中国語か英語の翻訳が必要になります。
ほとんどの学校で英語版が発行できると思います。
最高学歴歴年の成績証明書
これも中国語または英語で発行してください。
それ以外の言語の場合、中国語か英語の翻訳が必要になります。
“歴年”なので、高校だと3年間、大学だと4年間の成績証明書が必要です。
※まだ高校・大学を卒業していない人
別途、「申請入學文件驗證切結書」の提出が必要です。
これは『卒業したら卒業証明書と歴年の成績証明書を提出します。提出できない場合は合格取り消しに同意します。』という誓約書です。
まだ在学中の場合は
卒業証明書の提出は不要、成績証明書は現時点までの分だけ提出します。
そして、卒業したら卒業証明書と歴年の成績証明書を提出します。
財力証明
新台湾ドル100,000元以上(アメリカドル3,000ドル以上)の財力証明書が必要です。
提出方法は3つありますのでそれか一つ該当するものを提出しましょう。
- 直近3か月以内の金融機関の財力証明書
申請者本人の預金残高で財力証明書を発行する場合はこちらです。
- 提出する財力証明が申請者の口座ではない場合、以下2つの提出が必要です。
・保証人の財力証明書
・申請入學財力保證書
たとえば、親御さんの預金残高で財力証明をする場合
親御さんは申請者(お子さん)の保証人(学費などのお金を支払う人)となりますので、このパターンです。
「申請入學財力保證書」は『保証人(学費などのお金を支払う人)と申請者の関係は○○で大学の学費及び生活費の費用を負担します』という保証書です。
- 獲得している奨学金の証明
もし受給が確定している奨学金があったらその証明を提出します。
各学科指定の提出資料
- 中国語能力の証明書
CEFR B1以上の証明が必要です。
華語文能力測驗(TOCFL):進階級 Level3以上
HSK:5級以上
※中文語文能力測驗與CEFR對照表 参考
これは前もって検定を受けておく必要があります。
華語文能力測驗(TOCFL)は台湾が行っている中国語検定ですので
そちらを受けておくのが良いと思います。
試験回数が少ないので計画はお早めに・・・
- 自伝
中国語または英語の自伝
いろいろと自分のことをアピールしたくなりますが、
長くダラダラ書くのも良くありません。
制限文字数が書いていないので何とも言えませんが
中国語だと800~1000字くらいに収めるのがいいかと思います。
- 学習計画書
中国語または英語の学習計画書
申請した理由、どのように学業を進めていくか、将来の目標などを書きます。
こちらも制限文字数が書いていないので何とも言えませんが
中国語だと2000字程度がいいかと思います。
自伝と学習計画書について
個人的にこの二つが申請書類の中でかなり重要だと思います!
私の申請した学科は自伝500文字以内、学習計画書2000字以内と指定がありました。
とりあえず自分で考えて中国語で書いたあと、
台湾人に中国語が合っているかチェックしてもらいました。
最初は台湾人の友人に頼みましたが、
最終的にお金を払って添削のプロに頼むことにしました。
添削に慣れている人の方が申請書類に適した添削をしてもらえると思ったからです。
私の場合、申請まで日にちがなく、早くお願いしたかったのもあって(友人だと頼んでる側が催促しにくい・・・)期日までに必ず添削してもらえる方にお願いしました。
- 推薦書1通
学校の先生や大学の教授、会社の上司などに中国語か英語で書いてもらいましょう。
だいたいの場合、英語になるかと思います。
高校の先生の場合、全て先生側で用意してくれると思いますが、
大学の教授の場合は学生側にある程度内容を作るよう求められるケースが多いようです。
私も大学の教授にお願いしましたが、ほぼ自分で内容を考えました。
その後、教授に英文の添削や内容の加筆をしてもらい、サインと捺印をいただきました。
また、私の場合は2通推薦書が必要だったため
大学の教授のほかに、前職の上司に推薦書をお願いしました。
といっても上司に一から推薦書を書いてください!!!とは言えないので
自分で作っていったものを上司に確認してもらいサインしてもらいました。
学校を卒業した人にとってはなかなか大変な作業です。
かつての先生や上司にお願いするのも気まずいかもしれませんが、
自分の人生を左右する大事な書類ですので、
図々しくお願いしちゃいましょう!!!(笑)
- その他審査に有利なもの
英語の能力検定証明書(TOEFL、TOEIC、IELTSなど)や表彰を受けた証明など
申請に有利になりそうなものがあれば提出しましょう。
まとめ
これらの提出書類をすべてアップロードすれば申請は完了です。
合否結果は申請システム上で確認することができます。
今回は
國立台灣師範大學の企業管理學系の申請方法を紹介しましたが、
他の大学・学科も同じような流れで申請します。
申請書類をそろえるのには想像以上に時間がかかりますので
なるべく早めに準備しておくことをおすすめします。
この記事が参考になったら嬉しいです。
質問等あったらお気軽にお問い合わせください!
読んでいただきありがとうございました。
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